まるなな
※この記事は2018年に投稿し、2020年に加筆修正し再投稿したものです。
2018年9月6日に発生した『北海道胆振東部地震』から2年。大規模な停電を経験し、日頃の備えの大事さを痛感しました。
私は、このブログで書いてある通り、車中泊・登山・キャンプが趣味ですが、これらの道具が災害時に非常に役立つものが多いと改めて実感しました。
停電が起こったとき、何があれば安心なのか実際の経験を基に綴ってみようと思います。
2018年9月6日『胆振東部地震』発生
朝方いつものように寝ていると、ガンと下から突き上げるような揺れを感じ目を覚ました直後、携帯電話の『緊急地震速報』のアラームで飛び起きました。
「えぇぇ!?地震速報遅くない?!先に揺れがきたよ?!」
今までに感じたことのない揺れ。震度4は確実に超えているだろうと直感しました。
揺れが収まるのを待って、テレビをつけるも
「あれ?テレビつかない?」
外を見ると、部屋の明かりも街灯も全て見事に真っ暗。
あ。停電ですね…(´・_・`)
でも、今の状況を知るためにテレビが見たい。
そうだ!登山用の予備スマホには『ワンセグ』があったはず。
すぐにテレビを見ることができました。
震源は安平町。今のところ津波の心配はなし。
余震に気をつけつつ、テレビから情報を得ることができました。
テレビでは、地震の震度や被害状況を熱心に放送していましたが停電中実際にこの放送を見られる人が道内にどれくらいいるのだろう?と思ってみてました。(道内各地のフォロワーさんが停電とツイートしていたため)
というわけで、1日電気のない生活をした経験から、停電時これはあってよかったな。というものを、登山・キャンプ・車中泊をする人目線でまとめてみたいと思います。
停電で持っててよかったもの
- ワンセグテレビ
- ラジオ
- ソーラーパネル付きモバイルバッテリー
- カセットコンロとカセットボンベ
- 無洗米
- ヘッドライト
- LEDランタン
- 携帯用浄水器・水用タンク
ワンセグテレビ
ワンセグが欲しくて持っていたわけではないのですが、登山でYAMAPというGPSアプリを使用しています。
YAMAPは道に迷わないよう、オフラインで地図を表示し現在地を教えてくれる命綱ともいえるアプリです。
普段はiPhoneを使っていますが、紛失・破損・故障があったときのバックアップ用の予備スマホとして購入しました。山に登る際は、予め地図をダウンロードしておき充分に充電をしたものを、登山では常に持ち歩きます。
普段からすぐ使えるように充電されている状態で電源を切って保管していたものです。今回の停電ではスマホのワンセグ機能が非常に役立ちました。実際の被害状況を知るためには『百聞は一見に如かず』です。
災害の備えとして、昔使っていたスマホのワンセグ機能が付いているものがあれば、予備として用意しておくといいかもしれません。
普段使っているスマホにワンセグ機能がついているものもあれば便利ですが使っていると、スマホのバッテリーが減るため、ワンセグ対応のポータブルテレビもおすすめです。
ラジオ
テレビでは被害情報を確認するために非常に大事なツールではありますが、ラジオも大変便利です。
給水場の情報、営業している入浴施設・スーパーなど、よりローカルな情報はテレビより詳細に放送されていました。
実際にその情報のおかげで停電中でも入浴することができました!お風呂に入れて体も心もスッキリしました。
ソーラーパネル付きモバイルバッテリー
私が持っているのはモバイルバッテリーには、上記のものではなく廃盤になった『RAV Power製』のソーラーパネルのついたものです。さすがにモバイルバッテリーに内蔵しているソーラーパネルだけで満充電できると思ってはいけません。お守り程度だと思ってください。
こちらは登山用に買ったものです。もし万が一登山で遭難し、モバイルバッテリーがの残量がなくなってしまった場合、普通のモバイルバッテリーでは、ただの文鎮としてしか利用方法がなくなってしまいますがソーラーパネル付きなら天気さえよければ少しでも充電ができ、助けを求めるだけ電力を得ることが出来るかもしれない。という時のためのお守りです。
地震の日は天気がよく、実際に日に当てながらスマホを充電してましたが、いつもよりバッテリーのメモリの減りが少なく感じました。使った分だけちょっと充電できる程度なので、ないよりはあったほうがいいと思います。
私個人的には大容量のものを1個より、その半分くらいの容量を2個用意することをオススメしたいです。
大容量のものは大きくて重いです。最近のモバイルバッテリーの技術の進化は目覚ましく、年々大容量・安価になっていますね。とはいえ、大容量のものは重く登山で持っていく際には、重すぎて躊躇われる場合があります。
- 必要なら2個、間に合いそうなら1個と日程に合わせて、持っていく個数を選べる
- 1個のパネルより、2個のパネルの方が充電効率はいいし、コンセントから充電するときも、2個同時に充電した方が早い
- 単純にUSBの差し込み口の数が増える
- 万が一どちらかが故障しても大丈夫、使っていない方は人に貸せます
上記の理由で大容量1個より、その半分の容量2個の方が使い勝手がいいのではないかと思っています
カセットコンロとカセットボンベ
カセットコンロとガス缶は、車中泊やキャンプで使用するため持っています。
カセットコンロとガスボンベがあれば、ご飯が炊けますし、温かいものが食べられます。自宅はプロパンガスのなので、停電時もガスコンロは使えていましたが、妹がオール電化の住宅でIHが使えなかったがカセットコンロのお陰で、普段と同じ食事ができたと感激していました。
カセットボンベは、震災で真っ先に売れるものの一つです。普段から予備をストックしておく必要があります。
無洗米
うちは普段から無洗米です。研ぐのが面倒なのと車中泊・キャンプなどで使うの為です。
断水した場合など、使える水が限られている時には、やはり無洗米が重宝します。
「無洗米はちょっと…」という方は、上のような1~2合で小分けにパックされているものが、セブンイレブンなどでも売られているので、非常用として用意しておくのもよいと思います。
非常事態の場合、おにぎりやパンは真っ先に売り切れてしまいます。コンビニに人が殺到し、本当にあっという間に売り場はカラです。
また電気が普及しても、すぐにはいつものようにスーパーやコンビニには商品が並びません。
通常通りスーパーに食品が並ぶには、1ヶ月ほどかかりました。
お米と水があればご飯が炊けます。ご飯が炊ければおにぎりだって作れます。普段からガスでご飯を炊けるようにしておけば、慌てなくて済みます。
『失敗しないガスでのご飯の炊き方』の記事や動画にてみたのでよろしければご覧ください。
【ガス炊飯】誰でもできる!どんな鍋でも失敗しないご飯を炊く方法
ヘッドライト
夜に避難する際はもちろん、停電中はありとのあらゆるところが暗いです。もちろんトイレも暗いです(笑)両手が塞がっていても使えるヘッドランプは非常に便利!
登山はもちろんキャンプでトイレに行く際にも活躍します。上からぶら下げて使ったりと何かと使い勝手が良いです。
私はモンベルのを使っていますが、ヘッドライトを選ぶ基準は明るさはもちろんのことですが『電池』です。
ヘッドライトにはボタン電池を使ったものや、単四を数本使うものがありますが『単三電池』のヘッドライトがオススメです。単三電池が一番手に入りやすく予備も1本用意しておけばいいだけなので楽です。
災害時の備蓄として電池をストックするためには、使う機器の電池の種類を統一して購入した方がよいと思います。
LEDランタン
キャンプや車中泊では、充電式LEDランタンはこちらを使っています。とても便利で気に入っておりYouTubeやブログ記事にもしてますのでご覧いただければと思います。
登山用にソーラーパネル付きのLEDランタン『ソーラーパフ』は電池の残量を気にする必要はないため、こちらもとても便利です。
また、ヘッドライト同様に乾電池式のものならば、『単三電池』のものを選んでおくとよいと思います。
以前、ジェントスの(EX-777XP)を使っていましたが、単一電池を用意しておくのが面倒になり使わなくなってしまいました。単一電池は高いうえに入手しにくいです。
携帯用浄水器・飲料水用のタンク
水が断水した場合は、トイレの問題・飲み水の問題があります。
まだ暖かい時期だったことと、水が断水しなかったということがまだ救いでした。(他の地域では断水したところもあります)
今回は出番はありませんでしたが、『携帯用浄水器』は登山用に購入したものです。山で宿泊する際、水が足りなくなった時の予備として持ち歩いています。 携帯用浄水器は持っていてかなり心強いアイテムです。
北海道は綺麗な沢水でもエキノコックスが心配なので、直接飲むことはできません。(煮沸するとOK)
『給水所』も開設されていましたが、水を運ぶための『給水袋がないので水を入れるものを持ってきてください』とツイッターでは見かけました。『水用のポリタンク』を用意した方がいいかもしれません。
まずは、ペットボトルの水を備蓄しておく必要もありますね。
非常時用のストック
- 水のペットボトル
- ティッシュ・トイレットペーパー
- 生理用品
- ウェットティッシュ
- キッチンペーパー
- ハンドソープ
- 日持ちする食糧(缶詰・カップ麺)
- カセットボンベ
- 乾電池の予備
- 常備薬(痛み止め等)
上記のものは、非常時に真っ先に品薄になってしまいます。
コロナで経験したのでご存知かと思いますが、一度品薄になってしまうと、普通に買えるようになるまで1ヶ月以上かかってしまうので、すぐ傷んでしまうものでないのであれば、在庫が潤沢のうちにストックすることをお勧めします。
なくてもいいけど あると便利なもの
経験上、あると便利だったというものは、以下になります。
- 大容量のリュックサック
- ランタンポール
- ラジオ
- ポータブル電源・ソーラーパネル
- 車中泊できる車(ガソリン満タン!)
大容量のリュックサック
実際は使っていませんが、手に荷物を持って歩くのは大変です。特に重いものは背負った方が楽かな?と思います。
万が一、車が使えなくなった時に避難などで徒歩で移動しければいけない可能性もあります。その際は、荷物を入れる為の大容量のリュックサックはあると便利かな?と思います。
ランタンポール
持っていて意外と重宝したものです。明かりは上から吊るした方が明るいです。
ポータブル電源・ソーラーパネル
2019年に『enkeeo』のポータブル電源を購入しました。
ポータブル電源としては、容量は少ないほうですがこちらも買ってよかったものの1つです。普段使う機器にもよりますが、1週間の車中泊でも十分役割を果たしてくれました。
また可能なら、ポータブルのソーラーパネルもあると心強いと思います。
車中泊できる車
もちろん私の愛車、軽キャンピングカーの『テントむし』があった事も安心につながりました。仮に家に問題があっても安心して眠れる場所があるのは心強いです。
また2019年に軽キャンピングカーにソーラーパネルを設置しましたので、また停電になっても電気に困ることはないと思います。
趣味としても使え、災害時の備えとしては最強のアイテムなのではないでしょうか?
もちろん災害に備えいつでもガソリン満タンにしておくよう心がけることも大事です!
停電が復旧した後、給油するためガソリンスタンドに数キロにわたって並ぶ車の列を見かけました。もちろん満タンにはできず、給油量の制限もあったり、スタンドにガソリンがなくなり休業するスタンドも見かけました。
まとめ
電気のない生活に慣れておく
日頃から登山やキャンプで電気のない生活に慣れておく。というのはかなり大きいと思います。
地震による被害が停電のみで、キャンプ・車中泊・登山を趣味にしている方たちのツイートは、いたって普通に生活していました。(冷蔵庫の中が心配なだけで、むしろ楽しんでいるくらい?)
私の周りに直接被害がなかったので、このようなお気楽なことが言えるのでしょうが。
2年たった現在でも、厚真や安平に行くと災害の爪痕を見ることがあります。まだ終わってないのです。
地震・台風・コロナなど、何が起こるかわからない世の中です。日頃から災害の備えをしておく必要があることを、再度意識しなければならないと思います。
まるなな
色々必要な小物等勉強させて頂いてます。ありがとうございます。
こちらこそ!ブログを見てくださってありがとうございました(*´▽`*)
アウトドア、車中泊など楽しんでいるようですね。
いつも気になるのですが、
ガス欠などを考えて「ガソリン携行缶」をお持ちでしょうか。
非常用としても気になります。
車中泊する人はどのように考えているのでしょうか。
こんにちは♪はじめまして!
ガソリンの携行缶は持っていません。北海道旅でのガス欠に備えガソリンを持ち歩いている方もいらっしゃるみたいですが。
出かけたらなるべく満タンで家に戻るようにし、長距離移動の場合、半分くらい減ったら入れるようにしてます。