まるなな
気がつけば、2012年から軽自動車『パレット』で車中泊を始め、8年になりました。
車中泊を始めるにあたり、悩むものの1つとして寝具があると思います。
- 寝袋か布団
- 寝袋は化繊かダウン
- 寝袋は封筒型かマミー型か
車中泊をする時期は車中泊する場所のによっても、変わってくると思います。
暑がりか寒がりかなど、個人によって最適解は違うと思いますが、私の経験を基に車中泊の寝具について時系列で語っていきたいと思います。
北海道の夜の気温について
寝具を語る前に、北海道の夜の気温についてお話をしておきたいと思います。
北海道の夏の夜の気温は平均10度台。場所によっては朝晩冷え込み気温が1桁になる場合もあります。
逆に比較的温暖な札幌でも熱帯夜はほとんどなく、あっても年に数日です。
暑かったら脱げばいいだけなので、夏の寝具は暑いことよりも寒いことを想定しなければいけません。
山間部や、海沿いは冷えますのでタオルケット1枚では心許ないです。
北海道の夏のキャンプや車中泊旅をお考えの方は、本州と同じ感覚で寝具を選ぶと風邪をひいてしまうかもしれないので、春と同じくらいの用意をした方がよいと思います。
化繊封筒型シュラフ時代
▼出典:Amazon
車中泊を始めるにあたり、最初に購入したのがロゴス(LOGOS)の化繊封筒型シュラフ『neosコンフィ−・2』で価格は6000円くらいだったと記憶しています。
私はシュラフのナイロン生地のシャカシャカ感が苦手で、マミー型には窮屈なイメージがありました。
『コンフィー2』は内側がコットン100%で、質感がとても気持ちよく、封筒型のため普通の布団のような寝心地が、とても気に入っていました。
丸洗いも可能で、3年位は使ったと思います。
▼ロゴス『コンフィー2』
適正温度は2度とのことですが、このシュラフでは10度でも、私は寒くて眠れないです。
北海道でこのシュラフが使えるのは6〜9月(夜間の外気温10度台)くらいまでだと思います。
もっと寒い桜が咲く時期や紅葉の時期は、これに毛布を足して使っていましたが、封筒型が肩まわりが頭部が冷えます。
暖かい時期だけでなく、初春や晩秋(夜間の外気温1桁台)の時にも車中泊をしたかったため別のシュラフに買い替えました。
- 北海道での適正時期6〜9月(外気温10度台)
- 安価
- 洗濯機で丸洗いできる
- 寝返りも自由自在
- コットンの質感
- 外気温1桁台では寒い
- 肩まわりが冷える
- コットンは寒い時期はひんやりする
- 収納がちょっと面倒
- 少し蒸れる
- 綿がひんやりする
- 収納時少し大きい
とても気に入ってた寝袋ではありますが、収納が面倒で、縦半分に折りちょっときつめにクルクルと巻き、ケースに入れるのは少し煩わしいと感じました。
『neosコンフィ−・2』のケースは少し大きめに作られており、化繊シュラフにしては入れやすくできていましたが、それでも巻がゆるいとケースに入らないので巻き直す必要があります。
ダウンと比較すると、化繊は少し蒸れるような気がしますし、寒いというかひんやりすると思います。
- サイズ:幅80×長さ190cm
- 中綿重量:1.4kg
- 表地:ポリエステル100%
- 裏地:コットン100%
- 中綿:ポリエステル100%
- 適正温度:2度まで
化繊マミー型シュラフ時代
▼出典:Amazon
やはり寒い時期の車中泊では、肩まわりや頭部の冷えがかなり辛いです。
横向きで寝ると隙間から冷気が入ってきて、肩があっという間に冷え寒くて目を覚ますようになるため、今まで敬遠していたマミー型に手を出します。
もしかして今まではライトなキャンプ用品ブランドだからよくないのかも?(とても失礼)と考え本格登山ブランド『mont-bell(モンベル)』に手を出します。
とはいえ、あまりお金はかけられないのでダウンではなく、ネットで高評価だった化繊のマミー型シュラフバロウバッグを購入。
当時の記録がないため、おそらく値段は1万円ちょっとくらいだったような…色はバルサムだったので#3くらいだったのかもしれません。適正温度は、ロゴスの化繊シュラフと大差なかったと記憶しています。
マミー型でもモンベルは『スーパースパイラルストレッチ』を採用していますので、マミー型特有の窮屈さはないと判断し購入しました。
想像よりは全然窮屈な寝心地ではないし満を辞して、寒い時期に実戦投入して愕然としました。
寒いじゃん!!!
ロゴス『コンフィー2』より寒いじゃん!!
期待値が高すぎたのかモンベルのバロウバッグは、私にとっては期待外れでした。
そして、やはりシュラフ特有のナイロン生地のシャカシャカとひんやり感に馴染めず、数回使用しただけでヤフオクに流してしまいました(笑)
この時期に新モデルと旧モデルの入れ替え時期で、新モデルの値段が上がったため、値段の安い旧品は割と高値で売れました。
さすがモンベル!登山用品は結構高く売れますね。
- ロゴス『コンフィー2』より寒かった
- 安価ではあるが安くはない
- シャカシャカが冷たいしうるさい
- ロゴスより片付けが面倒
ナイロン素材は寒い日には冷たい。
もうひとつ厄介だったのが、収納ケースが小さいため収納が大変!
すごく面倒だったのを覚えています。
化繊封筒型シュラフ(綿毛布)時代
出典:Amazon
マミー型が期待したほどの暖かさではなく、シャカシャカのナイロン素材は私のはやっぱり合わない。と判断。
たまたま行ったホームセンターでロゴス(LOGOS)の『丸洗いやわらかシュラフ』を発見。
実際に触ってみると、ツルフカで気持ちがよく一目惚れし購入。これは現在でも販売されていて価格は7000円くらい。
ザックリ言ってしまうと『マイクロファイバーっぽい生地の綿毛布型シュラフ』って感じ。
当時、この価格帯のフリース素材ってゴワゴワしたものが多く、こんなふんわりして気持ちいいシュラフってなかったと思う。
モンベルのは売っちゃったけど、その前のロゴス『コンフィー2』はまだ使っていたので寒い日は2枚使いをすることにしました。
- 北海道での適正時期5〜10月(外気温10度前後)
- 比較的安価
- 洗濯機で丸洗いできる
- 寝返りも自由自在
- マイクロファイバーの質感
- 外気温1桁台では寒い
- 肩まわりが冷える
- 極寒時は意外とひんやりする
- 収納がちょっと面倒
- 少し蒸れる
- 収納は少し大きい
これは、現在も使っているシュラフでこたつキャンプでこたつ布団として使ったり、普段は大きな座布団カバーに入れ大型クッションとして重宝しています。
こたつの様子は、YouTube動画にもしていますのでご覧ください。
▼シュラフの収納状態
- サイズ:幅75×長さ190cm
- 総重量:2.2kg
- 表地:やわらかフランネル
- 裏地:やわらかフランネル
- 中綿:ダイナチューブファイバー
- 適正温度:2度まで
家庭用羽毛布団時代
北海道で12月と3月に車中泊をするようになりました。この頃は外気温が氷点下になるくらいの寒さです。(東京の真冬と同じくらいと考えていただければ)
ロゴス『コンフィー2』とロゴス『丸洗いやわらかシュラフ』の2枚使いをしていたのですが、やはり本当に冷える時期はこれだけでは足りない。
自宅で使っている羽毛布団を使うようになりました。
これが一番落ち着くし、暖かいですね♪
寝心地・暖かさでは満足していたものの、収納時の大きさがネックに…
使わない時には、家庭用の布団ケース入れていたのですが、やっぱりでかくて邪魔です(笑)
そして暖かいには暖かいのですが肩周りにできるスキマから冷気はある。
そんな時は、ユニクロのウルトラライトダウンを肩に羽織って寝るようにしていました。
- 寝心地は最高
- 暖かい
- 肩周りは冷える
- ウルトラライトダウンは肩まわりの冷えに効果的
- 収納時はかなり大きく場所をとる
- 収納ケースに入れるのが面倒
- 片付けるのが面倒
ここまで読んでいただいて、ありがとうございます。
そろそろお気づきになった方もいるかもしれないですが、まるななは収納を圧倒的に面倒くさがる傾向にあります(笑)
【現在】マミー型ダウンシュラフ時代
▼『ダウンハガー800#2』と家庭用羽毛布団
色々な寝具を試しながら現在は、mont-bell(モンベル)のダウンシュラフ『ダウンハガー800 #2』 を使っています。
元々は車中泊用としてではなく、登山の小屋泊(大雪山黒岳石室)をしたくて購入したものです。北海道の登山でも、晩春〜初秋(雪解け後〜紅葉時期)まで使える3シーズンモデル。
年に数回しか使わないのはもったいないので、車中泊でも使うようになりましたが、現在はとても快適で買ってよかったと思います。
値段は¥36000円+税(2020年7月現在)と今までで一番高価です。
ダウンハガー800#2は、一年中使っており、夏はおなかだけにふわりとかける上掛けとして使い、冬は北海道での単体使用は寒いため、羽毛布団を上からかけると氷点下10度以下の車内でも暖かく眠ることができました。(上の写真参考)
実際に使ってみて感じたことは、ダウンは河川に比べちょうどいい温度に保ってくれるのが上手という印象。
マミー型は、頭や肩周りの冷えは解消され、氷点下10度以下でも寒いと感じることはありませんでした。
マミー型ですが『スーパースパイラルストレッチ』によりシュラフの中でも比較的自由に動き回れます
また、狭い車内では物の移動も多く重い寝具だと移動も煩わしいのですが、ダウンシュラフはとても軽いので移動が楽ちん!
しかも収納は畳む必要がなく、ただ袋に押し込むだけでOK!
普段は大きい収納用の袋に入れますが、邪魔であればコンパクトな収納袋に入れてしまえば、隙間にしまえるくらいのサイズも嬉しいです♪(上の写真『シュラフの収納状態』の写真をご覧ください)
- ダウンは化繊よりも丁度良い温度を保ってくれる気がする
- とても軽い
- 収納が楽
- 小さく収納も可
- 頭や肩周りも暖かい
- 高価なので購入に勇気が必要
- 北海道の厳冬期では#2は寒い
ナイロン生地のシャカシャカ感はあるものの、以前のバロウバックとは違い、ナイロン生地が柔らかく触り心地が良いのも気に入ってます。
最初の頃は、このシャカシャカが気になり眠れなかったので、慣れるまで2週間くらい、自宅のベッドで毎日使っていました。
車中泊やキャンプでちょっと使ったくらいじゃ慣れませんから。
本音を言うと、北海道の厳冬期では#2では足りないため#0が欲しいです(笑)
軽キャンピングカーに乗り換え、ソーラーパネルを設置しFFヒーターを使えるようにしたので、今は我慢しています。
寒がりさんには必須!モンベル『ウォームアップシーツ』
でも!シャカシャカのナイロン素材によるヒンヤリ感は解消できなかったため、モンベルの『ウォームアップシーツ』を使っています。
『ウォームアップシーツ』は、シュラフの中で使うインナーでナイロンのヒヤっと感をなくし、保温性もアップ!生地はとても薄く心配になるくらいなのですが、これが1枚あるだけでも違うような気がします。
ちょっとだけ不満なのが、生地の質感が若干ゴワッとしているのと『ウォームアップシーツ』自体はストレッチ素材ではないため、せっかくの『スーパースパイラルストレッチ』が活かせないのが残念です。
とはいえ、保温力アップと汚れ防止であるのとないのとではかなり違うため、気に入っています。
値段は4000円(税別)で安くはないですが、登山用なのでとてもコンパクトになり、買ったよかったものの1つです。
車中泊・キャンプの寝具についての私の答え
車中泊・キャンプで寝具に迷う方々に、8年間迷い続けている人間から一言、僭越ながらアドバイスをさせていただきます!
8年間迷い続けている私の答えは 有名ブランドのマミー型ダウンシュラフ一択という結論です。
快適に寝ることって、めちゃくちゃ大事です!
寒くて風邪をひかないよう、寝不足で事故を起こしたりしては大変です!
車中泊・キャンプを長く続けるためにも快適な寝具は必要不可欠。
電気毛布もいいでしょう。そのためには高価なポータブルバッテリーや電源サイトへ行く必要があります。
寒い時期に暖かく快適に過ごそうと思えば、結局お金がかかってしまうのです。
さらに追加すると私のような寒がり屋さんは、まずは有名ブランドの厳冬期用シュラフ1つあればよいと思います。 (登山で持ち歩きを想定しないのであれば)
まるなな
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