まるなな
まるななは、2016年秋から登山をしている登山歴4年の初心者。たぶん10年登っても初心者と言っていると思います(笑)
登山と言ってもガチガチの登山という感じではなく、初級から中級程度の山歩き。
とはいえ、上級の山じゃないからと言って安心はできません。遭難事故は初級・中級の山での発生が多いと聞きます。
遭難しないよう、また運悪く遭難してしまった時の為に、今からできる遭難対策で、まるななが実際に加入しているサービスYAMAP・ココヘリ・JROについてご紹介します。
『YAMAP』山で道に迷わないために
▼YAMAP ダウンロード地図(高尾山)
YAMAP(ヤマップ)とは
スマホで地図データから登山道を表示し、自分の現在地を確認できるAndroid・iPhoneの無料アプリ。 (プレミアムは有料)
Google マップで、経路図を表示した状態をイメージしていただければよいと思います。(音声案内はありません)
地図上に山頂までの登山ルートと、GPSで取得した自分の現在地が表示されます。スタートから現在地までどのようなルートを辿ったかトレース(軌跡)も表示されるため、万が一道に迷ってもトレースをたどれば、元来た道に戻ることも容易です。
地図はあらかじめダウンロードしておき、携帯の電波がつながらない山奥でも現在地を確認できます。
YAMAPの『みまもり機能』
また、2019年から実装された『みまもり機能』もかなりおすすめ。ざっくり言ってしまうと
YAMAPアプリ使用中に、自分の現在地を自動的に家族などにメールで知らせる機能です。
YAMAPユーザー同士がすれ違った際、誰と取れ違ったかアプリが記憶。みまもり機能を使っている使用者が圏外の場合でも、すれ違った誰かがオンラインになれば、その位置情報をYAMAPのサーバーに送信し、すれ違った場所の情報をメールで受け取れる仕組みです。(すれ違った他人にはその情報はわかりません)
2019年の山岳遭難事故の全体の22%は道迷いです。特に高山よりも里山の方が登山道が入り組んでいて迷いやすい。
道迷い→滑落→怪我→行方不明という最悪の事態を避けるために、まずは道に迷わないようしたいですね。
もちろん従来通りの地図やコンパスを使う地図読みの習得も、ものすごく大事です。ですが誰もが最初は初心者。地図読みができる人でも、焦り・悪天候による視界不良・勘違いで読み間違えることもあると思います。(YAMAPパソコン版では、地図を紙に印刷可)
そして登山者だけでなく、山菜採りで山に入る人もいるでしょう。春になると痛ましいニュースが流れます。山菜採りでの行方不明も、このアプリで解決できると思います。
GPSを利用するため、バッテリーの減りが早くなるのでは?と心配される方もいますが、機内モードにしておけばバッテリーの減りは数%程度。 寒さなど屋外ではバッテリーの減りが早い場合もありますので、予備のモバイルバッテリーは必須です。
ちなみにまるななは、モバイルバッテリーの他にメインスマホと予備スマホを持参しています。携帯電話は命綱です!
- 無料会員:無料
- プレミアム会員:月払い480円・年払い3480円(クレカ払い)
※プレミアム会員は支払方法により料金が変わります
『ココヘリ』それでも遭難してしまったら?
▼ココヘリ 発信器
ココヘリとは
携帯電話の繋がらない場所、意識がなく連絡が取れないなど、行方不明になった場合、発信器が遭難者の居場所を電波を長期間発信し、ヘリから捜索する会員サービスです。 (捜索ヘリは1事案3回まで無料)
YAMAPを使っていても、なんらかの理由で遭難してしまったら?
いくら気をつけていても、滑落し意識がない時・意識あっても怪我をして動けない状況で、そこが携帯の通信エリア外なら…?
行方不明で見つからなかった場合、失踪者扱いとなり7年間死亡とは認められません。死亡扱いにならないため生命保険などが受け取れず、その後7年間残された家族は保険料を支払い続けないと生命保険が受け取れないという事態になってしまいます。
自分のためだけでなく家族のためにも『見つけてもらう』ということが非常に重要になってきます。
また最近では、登山ブームによる遭難・道迷いび増加により『ココヘリ』の 発信器携行を義務化している山もあります。(未加入者は有料レンタル有り)
こんな優秀なサービスですが、ちょっとした注意点もあります。
- 登山計画を残す(どの山に登るか身内に知らせる )
- 発信器を持っていくのを忘れない
- 山に入る時には電源をオンにする
「どこの山に登るのか」を身内に知らせるってかなり大事なことなのですが、慣れた人ほど忘れてしまうもの。
自分が何らかの理由で連絡できない場合は、身内に『ココヘリ』へ捜索依頼をする連絡をしてもらわなければいけません。
最低でも、登る山名・ココヘリの連絡先・ココヘリの会員番号のメモを残してから出発しましょう。
いくら優秀な発信器でも、ある程度場所を絞らなければ探し出すのは困難です。
また発信器不携帯・発信器の電源の入れ忘れで探せなかった事案もあるそうです。気をつけなければいけませんね。
※2020年10月追記
ココヘリの規約改正がありました!(詳細は公式サイトからご覧ください)
1事案につき3回まで無料で出動ですが、下記のいずれかに該当する場合は有料になる場合があります。
①下山連絡の不徹底 ②登山届の内容の記載ミス ③会員証の不携行 ④山域以外での捜索
- 初年度:入会金3240円+年会費3942円(税込)
- 2年目以降:年会費3942円(税込)
『JRO』高額な遭難捜索救助費用の為に
JRO(ジロー)とは
JRO(山岳遭難補填制度)遭難・捜索救助費用を550万円まで補填する制度です。
山岳保険の中には、雪山やスキー・スノーボード・ピッケルアイゼン使用する登山、病気遭難は適用外となる保険もあります。
JROは、日本国内の山岳遭難なら目的手段を問わず全て補填されるため、キャンプ・山菜採りなどでも自力で下山できない場合に適用されます。
ちょっとわかりにくいのが、年会費(2年目以降)
事後分担金とは、前年JROが支払った補填総額を全会員数で割った金額
- 初年度:入会金2000円+年会費2000円(税別)
- 2年目以降:年会費2000円+事後分担金(1000円前後)
※JRO×ココヘリ一括申込の場合、ココヘリの入会金無料。
また、『ココヘリ』では『JRO』で保証されない個人賠償責任補償・アウトドア用品補償(最大3万円)が付き。
まとめ
登山がブームにより知識、経験不足・登山者の高齢化等での遭難が後を絶ちません。
何が起こるかわからない登山では、道具や装備も充実はもちろんのこと、事前にこのようなサービスを利用・加入していれば遭難を防ぎ、万が一遭難してしまった場合でも、リスクを少なくすることができます。
まるななは、幸いココヘリや遭難救助を利用したことはありません。
まずは迷わないように 山へ入るすべての人が『YAMAP』など位置情報確認アプリを使うようになれば、山での遭難は必ず減ると思います。
YAMAP以外にも位置情報確認アプリがあり、ヤマレコ・ジオグラフィカなどを試しましたが、現在は『YAMAP』を使っています。
まるなな