まるなな
懐かしきWindowsXPの壁紙ではないですよ(笑)
ここは、まるなながオススメする秘境の絶景『雨竜沼湿原』(うりゅうぬま)の写真です。
北海道には、たくさんの絶景がありますが、今回紹介する『雨竜沼湿原』は何度でも行きたくなる、まるななが全力でオススメする絶景スポットです!
登山に興味がある人には有名なところですが、 道民でも意外と知らない人も多い秘境です。そういう、まるななも登山をするまで知りませんでした(笑)
実は、この絶景を見るには ちょっとした登山をしなければいけない のです。でも、自分の足で歩かないと見られない風景が待っています。
この記事の後半に、動画とスライドショーのYouTubeを公開していますので、よろしければご覧ください♪
雨竜沼湿原とは
札幌市から北へ下道で2時間くらいの場所にあります。
『雨竜沼湿原』とは暑寒別天売焼尻国定公園内にあり、日本有数の山岳型高層湿原帯。寒冷貧栄養の生息環境下でミズゴケ、スゲ類が腐食しないまま数千年をかけて堆積し、厚みを増して元の水面より盛り上がったことによりできたものであり、流動性の強い玄武岩溶岩流の台地上に形成された泥炭地で、雪解け水や雨水の多少で形状を変化させる大小700以上の池塘(ちとう)と呼ばれる沼が点在し、その最大のものは雨竜沼と呼ばれている。学術的にも貴重な湿原であり、1964年10月、雨竜沼高層湿原帯として北海道の天然記念物に指定、1990年には暑寒別岳などともに暑寒別天売焼尻国定公園に指定、2005年11月8日には、624ha が、ラムサール条約登録指定湿地として登録される。Wikiより
登山口のある雨竜沼湿原ゲートパークキャンプ場へ
夜に軽キャンピングカー『テントむし』を走らせ、道の駅『田園の里うりゅう』へ。
雨竜沼湿原に行くためには、国道275号線から登山口のある「雨竜沼湿原ゲートキャンプ場」まで約26km。
そのうち、ダム湖の 暑寒湖から約14kmの区間が未舗装道路 になります。
26km全てが未舗装道路というわけでもなく、3分の1くらい所々舗装されている謎の道路です。
どちらにせよ、夜間未舗装の道路は走りたくないため、前乗りして道の駅で就寝。
起床した時には、まぁまぁなお天気。雲は多いが晴れそうな感じもする。
朝食を食べ出発。『雨竜沼湿原ゲートパークキャンプ場』へ。
車体が重い軽キャンピングカーなので、未舗装道路ではあまりスピードも出せず。のんびりと進みます。
未舗装道路を30分間走り登山口のある『雨竜沼湿原ゲートキャンプ場』に到着。
こんな山奥に、想像以上に綺麗なキャンプ場がありビックリ!
水洗トイレはもちろん、素泊まりが出来る「南暑寒荘」や「雨竜沼湿原管理棟」があります。
『雨竜沼湿原ゲートパークキャンプ場』は基本的に携帯の電波が通じません。一部だけ辛うじてつながるところがあり、看板が立っています。(下の写真参照)
▼駐車場ー雨竜沼湿原ゲートパークキャンプ場
▼管理棟
▼雨竜沼湿原ゲートパークキャンプ場 トイレ
▼雨竜沼湿原トイレ(洋式と和式あり)
/>
▼雨竜沼湿原ゲートパークキャンプ場テントサイト
▼携帯の電波があるところ
トレッキングの所要時間
▼雨竜沼湿原登山道マップ
登山を初めた頃のまるななの当時のペースは「標準または少し遅い」思われます。
- 登山口→白竜の滝 30分
- 白竜の滝→湿原入口 1時間
- 湿原入口→展望台 1時間
- 展望台→湿原テラス 1時間
- 湿原テラス→白竜の滝 1時間
- 白竜の滝→登山口 30分
雨竜沼湿原へのルート
8:16 登山口スタート
雨竜沼湿原管理棟で 入山手続きをし、協力金一人500円を支払い ます。(他の山でも徴収して管理に充ててくれればいいのに。)
登山口のある雨竜沼湿原ゲートキャンプ場は標高約530mほど、雨竜沼湿原の入り口は標高約880mの高さにあります。
湿原を見るためには、片道3.5km程の道のりを登山をしないと見ることはできません。
沢沿いを歩くため、登山道は 濡れている箇所も多く滑らないように注意が必要 です。
8:45 白竜の滝(登山口から1.3km)
登山口をスタートし、30分程で「白竜の滝」に着きます。
ここから少し登山らしくなってきます。
▼白竜の滝
▼雨竜沼湿原 登山道
9:25 ペンケペタン川沿いを歩く
ペンケペタン川に出ました。
この川を過ぎ、もうひと丘を超えると湿原の入り口 です。
だんだん天気も回復してきました。
陽射しが出てきたのは、嬉しいけど暑い!
▼ペンケペタン川
▼もう少しで湿原の入り口
9:45 湿原入口テラス(登山口から3km)
湿原の入り口に小川が横切っています。
この川で靴底についた種子などを洗い流します。
湿原のすぐ入り口に「湿原入口テラス」というベンチと案内板もあり湿原見学前や、下山前に休憩や食事をとるのによさそうです。
川を越えた先に延びる木道から、雨竜沼湿原が少しだけ見えます。
その湿原は天国のようで、その前を流れる小川は三途の川のように見えました。(見たことないけど(笑))
9:47 雨竜沼湿原到着(登山口から3.5km)
「湿原入口テラス」から500mほど進むと高床式?の「湿原テラス」があり、帰り道に寄ることにします。
木道の上をトレッキング。一周約4kmの道のり。
▼湿原に伸びる木道
雨竜沼ゲートパークキャンプ場から、雨竜沼湿原入り口まで片道約3.5km、 雨竜沼湿原を1周して下山するまで、約11kmの道のり。
雨竜沼湿原は、奥の方に南暑寒別岳と暑寒別岳の麓ですが、標高約850〜900mの高いところにあり、とにかく広くて、どこと取っても絵になるような絶景ばかり。
天国ってこんな感じなんだろうか?
と思わせる光景です。もう私の拙い説明なんていらないでしょう。
絶景の雨竜沼湿原
▼右:暑寒別岳 左:南暑寒別岳
展望台へ
ちょうど半周したところから、南暑寒別岳へ向かう登山道の途中に展望台があるので行ってみます。
10:50 展望台到着
展望台にはデッキと景色が見られるように、笹が刈ってあります。
ちょっと見えにくいけど、とても良い景色です。
▼雨竜沼湿原展望台
▼展望台から望む雨竜沼湿原
展望台で昼食を取りましたが、 アブが多い です!!落ち着いて食べられません。(しっかり食べたけど)
12:10 湿原テラス
最初にスルーをした湿原テラスに戻ってきました。
ここからは、湿原が一望でき南暑寒別岳や暑寒別岳も一望できます。
ベンチもあり休憩をしたり、敷物を敷いて食事をしている方もいました。
ここは、虫も少なくゆっくり食事できるのでおススメです!
▼湿原テラス
12:30 下山開始
13:47 雨竜沼湿源ゲートパークキャンプ場着
雨竜沼湿原の花々(7月上旬)
▼ウリュウコウホネ
▼ヒオウギアヤメ
▼エゾカンゾウ
▼シナノキンバイ
▼ハクサンチドリ
▼チングルマ
▼チシマフクロウ
登山道の花々(7月上旬)
▼サクラ?
▼タニウツギ
▼オガラバナ
まるなな的ポイントと注意点
- 基本的に携帯は圏外
- しっかりと登山の装備をする
- 飲み物・食べ物は十分に用意
- 熱中症に注意
- 花を見るのならば7月上旬?
- 虫除け対策はしっかりと
- 沼を一周する前に湿原テラスで食事
基本的に携帯は圏外
基本的にソフトバンクは圏外でした。(2017年当時)
湿原も圏外です。見晴らしのよい展望台や登山道の一部では各社使えます。
やっぱり登山にはドコモじゃないと厳しいかも。
しっかりと登山の装備をする
登る高さ自体は通常の登山より低いせいか、散歩?という方を稀に見かけます。
湿原とはいえ、往復で11キロ。携帯の電波も届かないような山中を場所を歩くため、可能ならば登山靴、熊鈴など通常の登山と同じ装備をした方がよいと思います。
飲み物・食べ物は十分に準備
7月の暑い時期だと、思った以上に水を飲みます。
私の場合夏場は、2リットルくらいは必要と感じました。
登山口に自動販売機もありますが、あらかじめ準備をしておきましょう。
また、おやつなどの行動食、昼食も忘れずに!
日持ちするパウンドケーキ・クッキーなど、念のために予備も持った方がよいです。
当たり前ですが、チョコは溶けます(笑)
熱中症に注意
夏は熱中症に気をつけましょう!恥かしながら雨竜沼3回目にしてちょっと熱中症になってしまいました。
水分やミネラルを取り、帽子をかぶりましょう。
湿原は遮るものは何もないため、天気がよい日には強い日差しの中を歩く必要があります。
湿原では、日傘を差すのもいいかな?と個人的には思っています。(狭いところでは使わないように)
また、足がつって下山できなくなった人を見かけました。
おそらくミネラルの不足により足がつってしまったかもしれません。水だけでなく塩分・ミネラルも意識的に摂取してください。
登山の時は、ソルティライチがとても美味しく感じるので気に入ってます。
またパウチタイプのものは予備として、凍らせて保冷剤代わり便利ですね。
経口補水液もいいかもしれません。アクアソリタは美味しいので飲みやすいです。
花の時期は7月上旬?
2019年7月7日に行った時はエゾカンゾウが満開でした。
2020年7月19日に行った時は、ヒオウギアヤメが多いですがお花畑と言えるほど目立ってはいませんでした。
その年によって前後すると思いますが、花の時期は7月上旬くらいなのではないかと思います。(ハズレたらごめんなさい)
ちなみに秋も綺麗でオススメですよ!
▼秋の雨竜沼湿原(9月中旬)
虫除け対策はしっかりと
水辺なので、虫はいます。アブなどタイツの上からでもガンガン刺してくる強者揃いです(笑)
虫除けは満遍なくかけてください。
私は、ドラッグストア等で手に入りやすい『プレシャワー』を使っていますが効いているような気がします。
ちょっとお高いですが『パーフェクトポーション』はミントのいい香りで、一般的な虫除けよりナチュラルな感じだし、効くと評判の虫除けスプレーです。
ハッカオイルで自作するのもよいかもしれません。
ハラヘリさんは沼を1周する前に湿原テラスで食事
いつもは、湿原を1周後→湿原テラスで昼食という段取りしたが、湿原テラスで昼食→沼1周にしてみました。
今までは、沼を周っている途中にお腹が空いて、頭の中が「あー早くご飯が食べたいな」なんて考えていたので、景色に集中できない時もありました。
先にご飯を食べて、エネルギーを補充してからの沼巡りの方が私には合っていると思います(笑)
周辺施設
下山後のお風呂
雨竜沼湿原の入場料を払うと雨竜町内で使えるクーポンがあり、
雨竜町の入浴施設の「いきいき館」の100円割引券がもらえます。
大人:400円→300円
温泉ではないけど、施設は綺麗だし食堂もあるので下山後の立ち寄りにはとてもオススメ!
露天風呂はありませんが、サウナ・水風呂はあります。
北竜町の道の駅には温泉もありますが、せっかくなので雨竜町にお金を落としてくのがいいかもしれません(笑)
- 入浴料金:大人400円・子供200円
- 入浴時間:午前11時 ~ 午後9時
- 休館日:毎月・第4 月曜日
また、入浴料以外にも道の駅アイスショップで使える50円割引や、セコマや商店街でなどで使える100円引クーポンがありました。(現金払いのみ適用)
コンビニ
国道275号線で札幌から雨竜沼湿原に曲がる手前の右手側に『セイコーマート』があります。
飲み物や食事はここで買うことになると思います。
ホットシェフ(店内調理)もあるので、ありがたいですね♪
営業時間:6:00~0:00
車中泊場所
雨竜町には道の駅があります。
国道275号線沿いで、時期によっては走行音が多少うるさいですが、それ以外は土日でも駐車車両も少なく静かに過ごせると思います。
たぶんこの先の北竜町の道の駅には温泉が併設されているので、そちらの方が賑わってるのかもしれません。
まとめ!
当時のまるななは登山歴1年未満の超初心。10km以上歩くことが初めてでした。また、7月の暑さに少々バテ気味
でした(笑)
獲得標高は低い方ですが、往復11キロと距離がちょっと長めです。
登山道も1本道で迷うこともなく、わかりやすいですが、濡れている箇所も多いため転倒にお気をつけください。
4キロ以上の木道硬いので、少し踵が痛くなっていましました(笑)
初心者の方には、長距離を歩くという練習になるため、札幌で言うと藻岩山の後のステップアップとしてもちょうどよいと思います。
ここは天国?!と思ってしまうくらいの絶景の秘境。
『北海道の尾瀬』とも称される雨竜沼湿原に足を運んではいかがでしょうか?
初めての『雨竜沼湿原』に参考になれば幸いです。
YouTubeはじめました『まるななちゃんネル』
まるなな
※この記事は2107年7月に書いたものを2020年更新したものです。